中二病こじらせて人生終わった人

中二病って恐ろしい

【ラノベ感想】週末なにしてますか?忙しですか?救ってもらってもいいですか?

 

 

今現在、ラノベ業界で話題沸騰中の作品、「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」を読みました。 角川スニーカー文庫で、今一番売りに出している作品みたいです。 いろいろ賞も取っているようです。

 

2015年上半期ライトノベルツイッター 1位

2014年下半期ライトノベルツイッター杯 3位

このライトノベルがすごい!2016 作品部門5位 新作部門5位

SUGOI JAPAN Award2016」 ラノベ部門SUGOI 20選出

 

いろいろと取っているようです。 僕は帯に書いてある読者の感想で衝動買いしてしまいました。

「タイトルに騙された。すんごい切なくて泣いた。」

「面白かったこの作品みたい教官モノでも主人公は直接敵と戦わず最後までサポート役に徹するのはあまり無いけど、こういうのが読みたかった。」

「悲劇的な結末を抱えながらも、わずかな希望を傍らに少女たちの紡ぐ日々が、主人公の過去と響きあって優しく、愛おしく心に沁み込んできます。」

「バターケーキはそんなに美味しいものなのだろうか」

※上記の感想は第1巻5版の帯より。 そんな先入観を抱きながら読んでみた結果ですが……。

 


ダメだなって思った箇所。 ①当て字が多すぎて読みずらい。

(妖精をレプラカーン、人間をエムネトワイトなど)

②1位武官の会話が漢字とカタカナの組み合わせで読みずらい(戦場ニ、正シサナドトイウ酔狂ナモノハナイなど)

 


よかった点

①世界観が素晴らしい。読んでると引き込まれる。

②主人公の過去がぐっと来た。 ③伏線の回収がうまい。読んでいるうちに続きが気になってしょうがなくなる。

 


ダメな箇所である、当て字が多すぎて読みずらいって言うのは、本当に読みずらいです。会話文は面白いし、物語に吸い込まれるのですが、世界観の説明が理解しずらかった。何度か読み返した。

 

この点を覗けば、素晴らしい作品だと思いました。 主人公の過去を、一度に公開するのではなく、徐々に、徐々にと公開されていくのは、「主人公の過去はよ」と、読みながらずっと呟いてしまいます。

 

またこの作品、1巻で完結しないんですね。 ほとんどのラノベは、とりあえず1巻では完結しますね。しかし、この作品は、妖精のクトリたちを送り出したところで1巻終了です。つまり、クトリはこの戦いで無事、生きて帰って来れるのかどうかわかるのは、2巻を買わないと分からないという事。

 

ずるいですね。 面白かったな2巻も買うと決めていましたが、これじゃ買わざるを得ない。 これから購入予定の人は、1,2巻同時に買う事をおすすめします!

 

そして、この「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらってもいいですか?」が話題になっている理由の一つ、表紙の絵ですね。 ヒロインの女の子、泣いています。とても悲しそうな目で。 書店で見かけたら、つい手に取ってしまいます。僕もそうです。

 

ちょっと不満だったなーと思ったのは、思ったより切なくなかったというところ。 クトリの義姉や、ヴュレムの仲間や家族は死にましたが、そのくらいの展開ならラノベでもしょっちゅうですし、 泣くほとの作品ではないなあと。


 

最後に、この作品をこれから読む方へ。 バターケーキの材料をそろえておきましょう。