【話題沸騰】僕は明日、昨日の君とデートするを読んでみた感想
現在、映画化も決定し、話題沸騰中の、宝島社の「僕は明日、昨日の君とデートする」を読んでみました。
売り上げは50万部を突破するくらい大人気です。
帯には「切ない」「泣ける」と言ったことが書かれていて、気になっている方も多いかと思います。
ちなみに作者の七月隆文さんですが、この方、元々はラノベ作家なんですね。
代表作は、アニメ好きなら知ってる方も多いと思います。2015年の10月~12月にアニメ化もされた、「俺がお嬢様学校に庶民サンプルとして拉致られた件」です。
※アニメでは拉致られた→ゲッツされたになっています。
主人公の平凡な高校生の神楽坂公人が、お嬢様学校に拉致られてしまうという、コメディ作品です。
タイトルがちょっと…と思う方も多いと思いますが、アニメは面白かったです。「僕明日」を読んで気になった方は読んでみてもいいかもしれません。書店で買うのは抵抗あると思うので、アマゾンなどで買う事をおすすめします。
さて、本題の感想ですが、多少ネタバレが入るかもしれないので、いやな方はここでブログを閉じることをおすすめします。
「明日の君とデートする」って事は、タイムリープでもするのかな~と思って読み始めました。
全く違いましたね。
主人公は、ヒロインとどんどん仲良くなる時間を辿っていく。
ヒロインは、主人公と恋人としてのピークが会った当日で、日にちを重ねるたび、始まりに戻って行く。
主人公の最初は、ヒロインの最後。
主人公の最後は、ヒロインの最初。
泣きました
具体的にどこで泣いたかと言うと、すべて読み終わって、もう一度読み返したところで泣きました。
ヒロインがなぜ、涙もろいのか。その事実を知った後にまた読み返すと、切なすぎて泣きました。
伏線の作り方がとてもうまいです。伏線を回収した後、とても切なくなります。
そして、エピローグとプロローグの繋がりが素晴らしいです。
さて、ここまで褒めるだけでしたが、「ちょっとなー」と思った点もいくつかありました。
①ヒロインの「愛美」を、何度も「エミ」ではなく「マナミ」と読んでしまうこと。
②主人公の時間とヒロインの時間の関係が、理解しずらい。
③ヒロインが主人公を好きになった理由が弱すぎる
④ハッピーエンドにしてほしかった…。
まあ、①は大した問題ではないですね。
②は、理解できた時、涙が出てくるかも、
④は完全に僕の願望です。
でも、本当にハッピーエンドにしてほしかったです。
だって、主人公が最後にヒロインと会うのは、5歳のヒロインですよ。それも一度切り。
ヒロインが最後に主人公と会うのは、5歳の主人公ですよ。それも一度切り。
まあ、例えばハッピーエンドにするため、「40日」というタイムリミットを破ったら、主人公がヒロインを助けるorヒロインが主人公を助ける事ができなくなってしまいますが…。
こんな話を、「俺がお嬢様学校に庶民サンプルとして拉致られた件」を書くような人が書いたと思うと、信じられませんね。
しかもこの作者、今まで書いたラノベ、すべて合わせた売上合計よりも、「僕明日」一冊の売り上げのほうが圧倒的に高いですよね。
これからはコメディよりも恋愛小説を書いたほうがいいんじゃないでしょうか!?
ぼくは明日、昨日のきみとデートする [ 七月隆文 ] |